佐藤由美子の音楽療法日記

Journey Into Wholeness

グリーフを乗り越えるということ

“The best way out is always through” ~ Robert Frost

Pikes peak  photo by Beverly Lussier

Pikes peak
photo by Beverly Lussier

私は音楽療法のインターンだった頃、グリーフケア(大切な人を亡くし、大きな悲嘆に襲われている人に対するサポート)をするため、週に1度中学校を訪問しました。ある日、数週間前に母親を癌で亡くした女子生徒に、教師がこう言いました。 「もう泣きやみなさい。グリーフを克服しなければいけません。そうしなかったら、あなたのお母さんも悲しむわよ」

生徒を助けるために、教師はこのような言葉をかけたのでしょうが、それは女子生徒の心を癒す言葉にはなりませんでした。彼女にとって困難な時期を乗り越える方法は、グリーフに直面し、泣く事だったのです。私達は、人にグリーフを克服しなければいけない、と言うときがあります。それはもしくは、他人の苦しむ姿を見るのを避けたい、という無意識な感情からきているのかもしれません。

グリーフは、「克服」するものではなく、「乗り越える」ものです。 グリーフというものは、何年経っても心のどこかにあるもので、予想外の時に襲いかかってきます。時間が経つにつれて心の痛みや悲しみは減っても、グリーフがなくなる事はないのです。それは自分でグリーフを認識していても、いなくてもです。

グリーフを乗り越えるための近道はありませんし、1日1日、乗り越えるだけです。アメリカ人の詩人、ロバート・フローストが言った、”The best way out is always through”という言葉があります。「問題を解決する最善の方法は、問題に直面し、通過すること」という意味です。 グリーフを避けるのではなく、それを通過し、乗り越えることによって、いつかトンネルの向こうに光が見えてくるのです。

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投稿日: 10/20/2013 投稿者: カテゴリー: グリーフ タグ: ,

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