佐藤由美子の音楽療法日記

Journey Into Wholeness

静かに下から支え続ける力~『ラスト・ソング』に寄せられた感想

lasgsongpic

ラスト・ソング』に寄せられたお手紙を紹介します。

震災以降、音楽の持つ力という言われ方が耳につくようになった。私はその言葉を聞くたび嫌な感じがしていた。音楽が人の心を癒したり、支えたりすることは知っていたが、成す術もなくうろたえて力尽きていく人にとって、ほんの気休めの一時しのぎのおざなり文句のように感じたからだ。

『ラスト・ソング』の物語を単に音楽力という手垢のついたフレーズで眺めたら、安っぽいヒューマンドラマになりさがってしまう。ひとりひとりの心と人生に格闘しながら向き合い、泣きながら寄り添った著者の姿には、無理して上に引き上げようとする力動的な力ではなくて、静かに下から支え続ける穏やかな力がある。

震災後に言われた「音楽の力」とそれに対する人々の気持ち。考えたこともありませんでしたが、違和感を覚えた人たちもいたのですね。

音楽が「癒す」のではなく、音楽は癒しを促す媒体であって、人を癒すことができるのは本人だけだと私は思っています。

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投稿日: 01/16/2017 投稿者: カテゴリー: ラスト・ソング

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